子どもと一緒に海外移住。準備でやったこと・やらなかったこと・やっておけばよかったこと

暮らしと子育て

今回の記事では、ドイツ移住に向けて、
実際にやったこと/やらなかったこと/今振り返って「こうすればよかった」と思うことをまとめてみます。

留学や海外生活の経験は過去にもありましたが、
今回は0歳の子どもを連れての移住

それも、1〜2年と短期のスパンではなく、ほぼ定住を見据えた中長期的な移動です。

「同じ海外移住でも、これはまったく別物だな」と感じることが本当に多くありました。

これから移住を控えている方、
特に小さな子どもがいる方の参考になればうれしいです。

海外移住と引っ越し準備|まずはいろいろ諦めた

諦めたことは、主に下記の2点です。

  1. 引っ越しで、全部持っていくのをやめた
  2. 自分たちだけでビザ申請と住居探しをするのを辞めた

順番に解説していきます。

単身海外引越サービスを使った理由|「全部持っていく」のをやめた

今回の引っ越しでは、
クロネコヤマトの単身海外引越サービスを使い、

「箱に入る分だけを海外へ送る」という方法を選びました。

クロネコヤマトさんの単身海外引越サービスは3段階の料金設定があり、その中の一番容量の大きいサービス(18箱)を使わせていただきました。

  • 家具はすべて手放す
  • 持っていくものは夫婦(と赤ちゃん)で18箱に入る分だけ
  • それ以上は持たない、と最初に決める

この「先に制限を決める」判断は、結果的にかなりよかったと思っています。

家具は「持っていかない」と決めた

正直、最初は迷いました。

  • まだ使える家具
  • 思い入れのあるもの
  • 「現地でまた買うのも大変そう」という不安

があったからです。

特に、祖母の形見として引き取っていたアンティークの食器棚。
絶対に持っていきたくて、いろいろと見積もりをとって引っ越しギリギリまで粘りました。

ただ、家具を運ぶとなると運送価格のケタも変わってきますし、ドイツの住宅難という事情から、現地に行くまで住宅を見つけるチャンスがなかった私たち。

そして、子どもの成長と住宅のサイズなどに合わせた家具設置をしたほうがよいだろうという話になりました。

このように、海外の住居事情やサイズ感、
引っ越し後すぐに育児が始まることも考えると(というか、育児しながら移動するといったほうが正解ですね)、
「持っていく」より「いったん手放す」ほうが自分たちにとってはベストという結論に。

最終的には、

  • 人に譲る
  • 処分する
  • 売れるものは売る

と割り切って、かなり身軽にしました。

物を減らす作業は大変でしたが、
「全部持っていかなきゃ」という思い込みを捨てられたのは大きかったです。

幸運なことに、祖母のアンティークの食器棚や、まだ使える家電たちは新婚だった妹夫婦に引き取ってもらうことができました。

他にも、たくさんの人に引き取ってもらい、とても感謝しています。

それでも退去日は赤子を抱えたまま夫婦で徹夜したので、、、

中には、梱包から関税の手続きまで全部やってくれるサービスなどもあるみたいですので、どこまで外に頼り、どこまで自分たちでするかはそれぞれのご家庭や移住の期間など、状況次第かなとも思います。

また移住のスケジュール感については別でまとめられたらなと思っています。

書類・役所関係|自分たちだけでやらないと決めた

ビザ申請や住居探しについては、

夫の会社のリロケーションサービスを使うことにしました。

正直、「自分たちで全部やる」選択肢も頭をよぎりましたが、

  • 深刻な住宅不足
  • 0歳児を抱えての海外移住
  • 現地での手続きの多さ

を考えたとき、

「ここは無理しない」と早めに判断できたのは正解だったと思います。

実際、移住を決めてからいろんなサイトに登録して住宅を探し回りましたが、全く見つかりません

いろんな住宅サイトに登録して、無料登録ではとてもじゃないけど見つからないし、サブスクリプションにして探してみても怪しい案内が届いたりして、まったく信用できないことも。

私の夫はドイツ人ですが、その国の人が探していてもコネなしではとても見つからないほど大変な状況でした。
(ちなみに、義母にも探してもらい、内見などを手伝ってもらっても、全く見つかりませんでした。)

また、私のビザに関しても、同じリロケーションサービスを活用しました。

もともと配偶者ビザを申請予定でしたが、子どもの母親としてビザを取得した方が早いという事情も知り、そちらで取得を進めることに。

それでも、ビザ申請の予約が取れたのは入国後3か月が経過する5日前
かなりぎりぎりという感覚が私にはありますが、自分たちで申請した方のお話なども聞くと、それでも早い方だったみたいです。

育児や引っ越し作業をやりながらビザ申請の準備ができていた自信がありませんし、ここはサービスを活用して本当に良かったなと思っています。

留学時代や、以前スペインに住んでいた頃は、

  • スーツケース2つ
  • 住居は「行ってからなんとかする」
  • 自分ひとりなので、しばらくAirbnbでもいいし、最悪誰かに頼りやすい
  • ビザは留学ビザ / 就労ビザ

という身軽さがありました。

でも今回は、
子どもがいる=守るべき存在がいる

家族という単位で動き、準備しなければならない。

全部を自分たちで抱え込まない、
頼れるものには頼る、という判断はとても大切でした。

事前にやっておいてよかった書類準備

日本にいるうちに、以下の手続きを済ませておきました。

  • 娘の両国のパスポート取得
  • 子どもと自分の戸籍謄本の取得と、アポスティーユ取得
  • わたしの運転免許証のアポスティーユ取得
  • それらの認証翻訳の依頼

これらは、
「いつか必要になるかも」ではなく、ビザ申請や住民登録(Anmeldung)で確実に必要になる書類だったので、
早めに動いて本当によかったです。

娘のパスポートに関しては、両国籍の保持者の場合、必ずどちらのパスポートも持参しなければなりません。
日本のパスポートはすぐに申請できたのですが、ドイツのパスポートは申請に時間がかかり(というか、大使館で全然予約が取れず)、とても焦りました。

パスポートに関しては、もはや出産前に大使館で予約を取っておいてもよかったんじゃないかと思っています。

とにかく日本にいながら手配できることは、
体力と気力があるうちにやっておくに限る、と実感しました。

そして何気に、赤ちゃんの証明写真を撮るのが難しく、四苦八苦しました。笑

また戸籍謄本などの公文書に関しては、ほかの欧州諸国は分かりませんが、ドイツはアポスティーユと認証翻訳が求められますので、出国前に少し余裕を持って準備するのがいいかなと思います。

やっておけばよかったこと|反省ポイント

これは完全に後出しで気づいたポイントです。

ドイツに来て引っ越し作業も落ち着き、
Kindergeld の申請を進める中で、
「日本の児童手当の取消通知書が必要」
ということが判明しました。

結果的に、
日本の実家にお願いして手続きを進めてもらうことになりましたが、

  • 時差
  • 郵送
  • 説明の手間

を考えると、
”出国前に一言お願いしておけばよかった…”と少し反省。

これから移住する方は、
「使うか分からなくても、後から必要になりそうな書類」は
早めに実家と相談しておくのがおすすめです。

特に、アポスティーユや公的書類の委任状関連は、予め数枚記入して実家に預けておいてもいいのかなと思います。

子どもがいる移住で感じたこと

今回の移住準備を通して、強く感じたのは、
「やらなくていいことは、やらないと決める勇気が必要」
ということでした。

  • 全部完璧に準備しようとしない
  • 全部自分でやらない
  • 頼れるサービスや人を、早めに頼る

子どもがいると、
自分の体調や気力を後回しにしがちですが、
長距離移動と環境の変化は、想像以上に消耗します。

独り身のときは、節約優先&身軽に移動ができましたが、
家族みんなで動くとき、
「ちゃんとやる」より、
「無理なく続けられる形を選ぶ」ことのほうが大事だったな、と今は思います。

移住準備をしている間、正直なところ、何度も立ち止まりました。

「どうして今なのかな」
「子どもがもう少し大きくなってからでもよかったんじゃないかな」
「ここまで大変だと思っていなかったな」

そんな気持ちが、引っ越し準備の合間や、夜中の授乳中に、ふと頭をよぎることがありました。

特に、荷物を減らしていく過程は、想像以上に気力を使いました

これは要る、これは要らない、と判断するたびに、

「この生活は終わるんだな」
「もう戻らないかもしれないな」

という感覚が、少しずつ積み重なっていったからです。

独り身だった頃の移住は、もっと軽やかでした。
いつでも戻るところがある、最悪なんとかなる、という感覚が、どこかにあったと思います。

でも今回は違いました。

子どもがいるというだけで、「最悪」の想定が一気に現実味を帯びます

住む場所がなかったらどうしよう。
ビザが間に合わなかったらどうしよう。
子どもや私が体調を崩したら、頼れる人はいるだろうか。

そう考えると、不安を一つひとつ減らすために、
「自分で頑張る」のではなく、
「人に頼る」「プロに任せる」という選択を重ねていく必要がありました。

それは、ある意味で、自分のプライドを少し手放す作業でもあったと思います。

以前の私は、
「できるだけ自分でやりたい」
「人に頼るのは最後の手段」

という考え方をしていました。

でも、子どもと一緒に移動するとなると、
自分の余力は、自分ひとりのものではなくなります。

余力は、子どものために残しておかなければならない。

そう思えるようになったのは、今回の移住準備を通して得た、大きな変化でした。

結果として、完璧な準備はできなかったし、
今も「これは想定外だったな」と思うことが多々あります。

それでも、

「これはやらなくてよかった」
「ここは人に頼んで正解だった」

と振り返れる選択がいくつもあることは、
自分たちなりに、ちゃんと考えて進んできた証拠だと思っています。

移住準備は、タスクの積み重ねであると同時に、
価値観を整理する時間でもありました。

何を大切にしたいのか。
何を手放してもいいのか。
どこに力を使い、どこで力を抜くのか。

もし今、準備の途中で立ち止まっている方がいたら、

「全部決めきれなくても大丈夫」
「迷いながらでも進んでいい」
「あなたと赤ちゃんが健康ならそれでいい」

と、そっと伝えたいです。

おわりに|身軽さは、心の余白でもある

荷物を減らし、
やることを減らし、
完璧を目指すのをやめたことで、
不思議と、気持ちの余白が生まれました。

正直、余白といえるほどのものではなかったかもしれません、、、

それでもけっこう大変だったので、やっぱりアウトソースできるところはお願いする、両実家に全力で頼ることができたのは大きかったです。

わたしにとっては、ある意味たくさんの人に助けられて、改めて友人や家族に感謝の気持ちでいっぱいになるイベントでした。

移住は大きなイベントですが、
もし、これから海外移住を控えていて、
準備の多さに圧倒されている方がいたら、

「やらないことを決める」

という視点も、ぜひ持ってみてください。

この記録が、
どこかで誰かの肩の力を少し抜くきっかけになればうれしいです。

まだ手続き中のものもいくつかあるので、移住のスケジュールや必要書類の全体像などは今後ゆっくりまとめていけたらと思っています。

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