ドイツに移住してすぐ、生後5〜6ヶ月の赤ちゃんとの生活が始まりました。
この記事では、ドイツでの離乳食スタートやU5健診、赤ちゃんとの1日の生活について体験をもとにまとめています。
5~6カ月児との1日。ドイツに来て、離乳食もはじめました。
5カ月になったタイミングで、ちょうど渡独。
日本でのバタバタの引っ越しを終え、生後5カ月の娘を抱えての国際線移動。
飛行機を降りた瞬間のひんやりした空気と、久しぶりに見るドイツ語の表示板。
「ああ、本当に来てしまったんだな」と、じわじわ実感が湧いてきました。
そして空港ではじめて会う、ドイツのおばあちゃん。
画面越しでは何度も顔を見せていたけれど、実際に抱っこしてもらうのはこれが初めて。
不思議そうに見つめる娘と、嬉しそうな義母。
言葉は通じなくても、初孫を抱きしめて幸せそうな姿が微笑ましかったのを覚えています。
初孫の威力はどの国でも同じようです。
ドイツでのU5健診
義母がU5(6〜7カ月健診)を予約してくれていました。
少し早めではありましたが、
フランクフルトで小児科を見つけるまでどれくらい時間がかかるか分からなかったため、そのまま受診することに。
ドイツの小児科は完全予約制が基本。
待合室には木のおもちゃが置いてあり、壁にはカラフルなイラスト。
どこか素朴で、あたたかい雰囲気でした。
健診では体重・身長・頭囲の測定のほか、発達チェック。
先生は穏やかで、「Alles gut(全部大丈夫)」とにっこり。
そのひと言で、どれだけ安心したことか。
このときドイツの母子手帳(U-Heft)と予防接種帳を受け取りました。
日本のものとは形式もデザインも違い、「ここから娘の新しい生活が始まるんだ」と実感。
ドイツでの小児科事情については、こちらの記事にもまとめています。
生後5ヶ月にて、いよいよ離乳食スタート
国際線移動があったため、離乳食はドイツに着いてから始めようと決めていました。
ちょうど健診でも「始めていいですよ」と先生からOKが出たので、いよいよスタート。
とはいえ、到着直後は生活基盤が整っていないことは予想済み。
そこで日本から持参していたのが、谷中「たより」の10倍がゆ。
私が大好きなお店で、子連れでも行きやすく、離乳食メニューもある。
東京を経つ前に、娘を連れて訪ねたときに購入していた10倍がゆ。
「いつか娘を連れて行きたい」と思っていた場所の味を、まさかドイツで開封することになるとは。
ほんの小さじ1。
朝の1回食から、静かに始まりました。
最初は、舌の反射でスプーンを押し出してしまう。
「それは食べ物じゃないです」と言わんばかりの顔。
でも数日経つと、明らかに変化が。
スプーンを見つめる目。
口を開けるスピード。
「もっと」という小さな意志。
目の奥から感じる食への執着。
その変化が、たまらなく愛おしかった。
小さじ1から始めて、2回食になるまではあっという間でした。
海外でスタートした離乳食については、こちらの記事でもまとめています。
ドイツでの食材チャレンジ|1回食から2回食に
10倍がゆに慣れてきた頃から、HIPPの5カ月向けベビーフードも少しずつ試しました。
じゃがいも、にんじん、かぼちゃ。
Milchreisを使っておかゆ風にしてみたり、
Haferflocken(オートミール)をすりつぶして煮てみたり。
りんごをすりおろし、バナナをつぶし、
新しい食材は1回に1つだけ。
ドイツのスーパーは野菜の種類も豊富で、BIO表示のものも多い。
ただ、日本の離乳食アプリ通りに食材が揃わないことも多く、
目新しい食材を見て「これ、どうやって使うの?」と立ち止まることもしばしば。
ドイツで便利だと感じた離乳食用の食材については、こちらの記事でもまとめています。
そんな、ごくごく少量を毎日毎回用意する大変さの中、小さなすり鉢と摺り棒が大活躍。
日本から持ってきて本当に良かった。
6カ月の終わり頃には2回食も安定。
授乳回数はそこまで減らず、欲しがるタイミングであげるスタイル。
水はまだ飲ませていませんでした。
とにかく食べる量が驚くほど増えていった時期、、、でしょうか。
生きる力に溢れています。
ビタミンDのこと

ドイツでは乳幼児のビタミンD摂取が推奨されています。
日照時間が短い地域だからこその文化。
5カ月ごろから毎朝タブレットを服用。
水に溶かしたり、砕いて離乳食に混ぜたり。
最初は「なにこれ」という顔をしていましたが、次第に慣れてくれました。
国が違えば、育児の“当たり前”も変わる。
戸惑いながらも、少しずつ吸収していく日々。
寝返りと新生活のカオス
ちょうど5カ月で寝返り成功。
まるで国際移動が終わるのを待っていたかのように。
6カ月頃にはその場でくるくる回転し、寝返り返りも習得。
父が家具を組み立てるのを、まるでファラオのように観察する姿。

この頃、ハンブルクからフランクフルトへ移動。
新居の家具が揃うまでAirbnb生活でした。
ドイツに着いてからも移動の嵐。
そして、国際線で預け荷物として運んだApricaの折りたたみ式ベビーベッド。
重い。とにかく重い。(主に夫が)
でも、義母宅でもAirbnbでも新居でも大活躍。
「持ってきてよかった」と何度も思いました。
ちなみに、このベビーベッドは実家で購入し、実家から東京を往復した挙句の国際移動までしてくれたつわものです。
国際線の預け荷物でOKな重量です。
ネントレとおしゃぶりの再挑戦
6カ月手前まで、おっぱいなしでは寝られない子でした。
寝かしつけ2時間コース。
母、白目。
4カ月のときに一度おしゃぶりに挑戦するも失敗。
ぺっ、と拒否。
でもドイツに来てから、再挑戦。
半ば諦めモードで差し出すと…
吸った。
そのまま寝た。
「え?」
人生、タイミングってある。
もちろん隣でトントンは必要。
でも、あの瞬間は革命でした。
ドイツのドラッグストアにはおしゃぶりが大量に並び、夜用タイプまであります。
日本では、おしゃぶりを使用することで「歯並びが悪くなる」という巷の噂もありますが、ドイツではあまりそういうことは聞かないです。
歯列矯正は保険適用らしく、みんな歯並びもいいのであまり影響はないのかな?と感じました。
文化の違いを感じつつ、我が家もすっかり愛用者に。
夜泣きはほとんどなく、朝まで一切起きずに眠る日も増えていきました。
6カ月児との1日|夫婦の役割分担
朝6時頃、目覚め。
授乳して、少し遊んで、二度寝して、起きてまた授乳して、10時ごろに朝の離乳食。
窓の外はまだ少し暗いドイツの朝。
昼頃に散歩でお外に連れていく。
寒いけど、雪が降っているけど、厚手のフットマフ(Wintersack)でもふもふにくるんでベビーカーの中でお昼寝させる。
そのまま スーパーでの小さな買い物。
娘が一人遊びをしている隙に家事、いろいろな手続きの続き。
散歩中はドイツ語のPodcast。
積みあがった段ボールの片付け。
娘のために購入したプレイマットの設置。
ドイツ語の文法書を開く余裕がある日もあれば、ない日もある。
夕方、夫が帰宅。
家具のネジを締めながら、娘をあやす。
夜はお風呂、授乳、そしておしゃぶり。
そんな繰り返し。
特別なことは何もないのに、
毎日が新しい気がする。
ちなみに、この時期は夫婦の役割分担という概念は私たち夫婦の中に存在しておらず、
とにかく育休中の私が日中全力で娘の面倒を見る。
合間合間で引っ越しの片付けと家事。
夫はフルタイムで働いて、帰ってきたら引っ越しの片付けや家具の組み立て。
家を出るときもついでに段ボールのゴミ出し。
そんな感じで乗り切っていました。
6カ月頃の小さな成長|表現方法が増えてきた
この頃、娘の表情もずいぶん豊かになってきました。
声を出して笑うことが増え、目が合うと「きゃっ」と嬉しそうな声を出す。
まだ言葉はもちろん話せないけれど、
「あ、この子、今すごく楽しいんだろうな」
と伝わってくる瞬間が増えていきました。
産まれたときは、ずっと泣いていたのに、
最近は泣く以外にも大きな声を出してみたり、
何か言葉にならない文句みたいなことを言ってみたり、
泣く以外の表現方法も見つけようとしているみたいでした。
自分だけでなく、他者がいることが分かってきたのかな。
世界がどんどん広がっているんだな、と感じる瞬間でした。
おもちゃも少しずつ興味が出てきて、
プレイマットの上で手足をばたばたさせながら遊ぶ時間も増えました。
まだ前には進めないけれど、
寝返り → 回転 → ちょっと移動 → ときどき寝返り返り
という、赤ちゃん独特の移動方法。
気づくと、さっきとは違う場所にいる。
「え、いつの間にそこに?」
ということが、日に何度も起こるようになりました。
もうひとつ面白かったのは、手の使い方。
気づけば、なんでも口に入れる。
タオル。
おもちゃ。
自分の手。
とりあえず口で確かめる。

そして、6か月ごろはとても器用になりました。
おもちゃを投げたり、左手から右手に渡したり。
振り返ると、
この5〜6カ月の頃は、赤ちゃんが「人らしく」なっていく時期だった気がします。
生まれたばかりの頃は、
泣く・飲む・寝る。
その繰り返しだったのが、
笑う。
観察する。
叫ぶ。
遊ぶ。
そんな行動が少しずつ増えていく。
小さな変化の積み重ねだけれど、
親から見ると、毎日が新しい発見でした。
ドイツの赤ちゃん文化|ベビーフードやベビーカー事情
この時期に感じたドイツでの赤ちゃん文化について、少しまとめておきたいと思います。
まずドイツに来て驚いたのは、スーパーの離乳食コーナーの充実ぶりでした。

REWEやdm、Rossmannなどのドラッグストアには、ずらっと並ぶベビーフード。
瓶タイプのものが中心で、野菜だけのものから、肉入りのメニューまでかなり種類が豊富です。
そして目につくのが、BIO(オーガニック)表示。
ドイツではオーガニック食品がとても身近で、離乳食もBIOの商品がたくさん並んでいます。
値段も思ったより高くなく、日本のベビーフードより気軽に買える印象でした。
パッケージには月齢が書かれていて、
- 5M+(5ヶ月から)
- 6M+(6ヶ月から)
- 8M+ (8ヶ月から)
- Ab 1 Jahr (1歳から)
といった表示になっています。
それから、日本とドイツで育児文化の違いを感じる瞬間も、たくさんありました。
例えば、ベビーカー。
ドイツのベビーカーはとにかく大きい。
タイヤもごつくて、かなり本格的です。
石畳の道や広い公園の砂利道を散歩することが多いからか、日本のような軽量タイプよりも、しっかりした構造のものが多い印象でした。
駅では、大人4人がかりでベビーカーを持ち上げる様子を見ることもしばしば。
その横を、日本のベビーカーを一人で持ち上げて抜き去る時、ちょっと心の中でどや顔になります。
いや、わたしが力持ちなんじゃなくて、ベビーカーの計量設計が素晴らしいだけなんですけどね。
冬の外でのお散歩も、当たり前のことのようです。
わたしだけに限らず、冬でもベビーカーの中でお昼寝している赤ちゃんをよく見かけます。
みんな厚手のフットマフ(Wintersack)にくるまれていて、とても暖かそう。
ベビーカーだけでなく、子どもたちも厚着しつつ、お外で元気に遊んでいる。
保育園でも、外遊びが重要視されているそうで。
文化が違うと、育児の当たり前も変わる。
そんなことを日々感じながら、少しずつ新しい生活に慣れていきました。
不安と、それでも進む日々|冬のドイツはメンタル堪える
移住してすぐ、将来への不安が押し寄せる瞬間もありました。
仕事のこと。
言語のこと。
頼れる友だちがいないこと。
そして、ドイツの冬は暗いし寒い。
大人だってビタミンDがないときつい。
しかも、フランクフルトは、冬は1日中曇っていてグレー。
でも、目の前には毎日成長する娘。
離乳食を作り、寝かしつけをし、
新居の段ボールを開け、
気づけば夜。
不安に浸る時間すら、なかった。
環境は大きく変わったけれど、
育児の本質は変わらない。
眠くて、泣いて、笑って、食べて、寝る。
その積み重ねの中で、
私も少しずつ「ドイツで母になる」ことに慣れていくのかな、と感じています。
友達はいないけど、今はネットのある社会。
日本の家族や友人と電話しまくってメンタル維持と育児相談。
娘の保育園事情については、また別の記事でまとめたいと思います。
最後に|あっという間に時間が過ぎていく
ドイツに来てからも、移動と準備であっという間だった5〜6カ月。
でも振り返ると、
寝返り、離乳食スタート、おしゃぶり成功。
小さな革命の連続でした。
一緒についてきてくれてありがとう。
あなたがいるから、
この国でもやっていける気がする!🌱



